布団のカビをそのままにしておくリスクと対処法・防止策について紹介!
思わぬところに生えてくる『カビ』。毎日快適な睡眠を取るために欠かせない布団にも、カビが生えることは少なくありません。
知らないうちに布団にカビが生えてしまったとき、そのままにしておくとどうなるのかご存知ですか?
本記事では、布団のカビをそのままにしておくリスクや対処法、カビ防止策について幅広く紹介します。
とくに、1年中敷きっぱなしにしている布団や、天日干しをしたことがない布団で寝ている方は要チェックです!
布団にカビが発生してしまう理由は?
布団に黒いプツプツや”もや”のような広がりがあれば、それはカビかもしれません。
実は、カビは私たちの日常のどこにでも存在している菌で、カビの胞子は空気中のいたるところに浮遊しています。
しかし、いつもは目に見えないはずなのに、なぜ布団にカビが発生するのでしょうか。
その理由は、「湿気」「温度」「エサ」の3つの要素が揃ったときカビにとって良い条件が整ってしまうことにあります。
布団にカビが発生する理由について、以下で詳しくみていきましょう。
湿気
人は寝ている間に思っている以上に汗をかきます。その量はなんと一晩でコップ1杯分ともいわれるほどで、布団は毎晩多くの汗を吸収していることになります。
とくに敷布団は床やベッドと接していることから湿気を逃しにくく、厚みがある分、カビにとって環境が整いやすい場所。
さらに、カビが活発になる温度は約25〜28℃とされており、人の体温や季節によって温められると爆発的に増殖してしまうのです。
汚れがそのままになっている
人の汗に含まれる皮脂や汚れは、カビにとっての栄養源となります。
さらに、寝ている間に抜けた髪の毛や、空気中もしくは布団や服から出たホコリなども、カビにとっては「エサ」となるものです。
これらは私たちの身近にあるもので、完全に除去するのは難しいですよね。頻繁に洗濯できる衣類ならよいのですが、布団は大きくて自宅で洗うのも大変。
普段の汚れがそのままになって蓄積されてしまい、カビが生えやすい環境を知らず知らずのうちに作ってしまうことになるのです。
保管場所の通気性の悪さ
毎日布団を畳んで押入れに収納するときや、長期間使わない布団の保管場所も重要です。
寝るときに毎日出し入れするのであれば、空気の入れ替えができるので問題ありません。
しかし、長期間の保管となると、通気性の悪さによってカビが発生することがあります。
家の立地条件や階数によっても湿気の溜まり具合は異なるので、カビを発生させない場所選びを心がけましょう!
カビが生えた布団をそのままにした場合どうなる?
では、カビが生えた布団をそのままにしておくと、一体どうなるのでしょうか。
カビが生えた布団、すぐに対処した方がよいとは思っていても、時間がなかったり面倒臭かったりと、いろんな状況で素早く対処できないときもありますよね。
ここからは、カビが生えた布団をそのままにしておくことで生じる、代表的なトラブルを3つ紹介します。
カビが生えたそのままの布団で寝ることによる健康被害
そもそも、カビには「無害なカビ」と「有害なカビ」があり、発酵食品・酵母・麹菌に用いられるカビは人体に無害とされているものです。
一方、布団に生えるのは有害なカビで、健康被害の可能性があるのでそのままにしておくのは絶対にNGです!
カビによるおもな健康被害は次のとおりで、免疫力に関係なく発生する可能性もあります。
- 喘息
- アレルギー性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- 鼻炎・結膜炎
とくに赤ちゃんや高齢者、アレルギー体質の方がカビの生えた布団で寝ると重大な健康被害を引き起こす可能性があるので、十分な注意が必要です。
カビが生えたそのままの布団で寝ることで感じる臭い
布団にカビが生えると、カビ独特の臭いが発生することがあります。これはカビが増えるときに放出される化合物によるもので、不快感をおぼえる方がほとんどだと思います。
カビの臭いは繁殖している場所や人による感じ方によって異なりますが、一般的には「鼻を刺すようなツーンとした臭い」や「腐った臭い」「雑巾のような臭い」と感じることが多いです。
人によってはカビ臭い布団では熟睡できず、睡眠不足になってしまう可能性も・・
就寝時にアロマを使用する方もいるほど、睡眠には”匂い”が大きく影響するものなので、臭いが発生するほどカビを放置しないようにしましょう!
カビが生えたそのままの布団は見た目の悪さも
カビが生えた布団は、黒い斑点が広がり見た目がきれいとはいえません。また、カビが目に見えることで「今日もカビの上で寝るのか・・」と、何度も認識することになるでしょう。
敷布団の裏側や角など、気づかない場所にカビが生えることもありますが、その場合は気づかずにそのまま使ってしまうのもめずらしいことではありません。
日頃から敷布団の裏側までチェックするなど、布団の小さな変化を見逃さないようにしてくださいね。
布団にカビが発生した場合の対処法
では、実際に布団にカビが発生した場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
ここからは、布団にカビが発生した場合の対処法を5つ紹介します。
カビの部分をそのままにせず拭き取る
丸洗いできない布団もカビが生えたらそのままにせず、消毒用のアルコールスプレーを使って対処しておきましょう。
市販のアルコールスプレーは商品によってエタノール濃度が異なるので、使用前に濃度をチェックしておくと◎
これまでは「エタノール70%程度が最も殺菌効果が高い」といわれてきましたが、近年では60〜95%の範囲内であれば殺菌力にほぼ差がないとされています。
なので、この数値内に該当するアルコールスプレーであればOKです。
やり方はとても簡単で、カビが生えている部分にアルコールスプレーを吹きかけ、キッチンペーパーなどで拭き取ります。
一度拭き取ったら、再度アルコールスプレーを吹きかけて天日干しで乾かして完了です。
カビの部分をそのままにせず重曹やカビ取り剤を使い取り除く
カビが生えた布団には、あらゆる場所の掃除に便利な重曹やカビ取り剤を使う方法もあります。
重曹を使う場合は、水かお湯に重曹を溶かして「重曹水」を作り、カビの生えた部分にスプレーします。
用意するものと手順は次のとおりです。
【用意するもの】
- 水orぬるま湯(300ml)
- 重曹(大さじ2)
- スプレーボトル
- きれいな布
- 消毒用アルコールスプレー
【手順】
- スプレーボトルに水もしくはぬるま湯と重曹を入れる
- 重曹が溶けるまでよく混ぜる
- カビ全体にスプレーして3分ほど待つ
- 浮き上がったカビをつまむように拭き取る
- アルコールスプレーを吹きかけて5分ほど乾かす
- きれいな布で叩きながら拭く
- 天日干しでしっかり乾かす
また、カビ取り剤を使ってカビを除去する方法もありますが、漂白剤が入っているものは色落ちの可能性があるので、目立たないところで確認してからおこないましょう。
自分で取れない布団のカビは布団クリーニングに出す
カビの状態によっては、自宅での対処が難しい場合もあります。その場合は無理にカビを取ろうとせずにクリーニングに出しましょう。
カビは内部に「菌糸」という糸を張り巡らせているため、一見取れているようにみえても、実は内部で生き残っていることが少なくありません。
そのため自分でカビ除去をおこなっても、条件が揃えばまたすぐにカビが発生する可能性もゼロではないのです。
布団クリーニングでは、家庭用洗剤よりも強い洗剤を使ったり高温で乾燥したりと、自宅で洗うよりも高いカビ除去効果に期待できます。
クリーニングを利用すると費用はかかりますが、自分では取れないカビは布団クリーニングを利用しましょう!
シーツ・カバーへの対処法
シーツやカバーは布団とは違い洗いやすいので、漂白剤でつけ置きしてカビを落としておくと良いです。
カビの生えた布団につけているシーツやカバーは、酸素系漂白剤を使って以下の手順で対処しましょう。
- 洗濯機に規定量の水をためる
- 酸素系漂白剤を規定量入れる
- シーツ、カバーを入れて1時間つけ置き
- 通常モードで洗濯して乾かす
なお、白無地のシーツ・カバーには衣料用の塩素系漂白剤を使うことも可能です。
塩素系漂白剤の方が除菌や消臭力が高いので、酸素系漂白剤よりも高いカビ除去効果に期待できます。
ただし、塩素系漂白剤は染料も脱色してしまうので、真っ白の綿・麻・アクリル・ポリエステル以外の素材には使えませんので注意してくださいね。
ふとんのカビがフローリングにも発生した場合の対処法
フローリングの床に布団を敷いて寝ている場合、フローリング側にもカビが付着している可能性があります。
フローリングには消毒用アルコールスプレーを吹きかけ、ペーパータオルでカビが生えている中心に向かって吹いていきましょう。
なお、カビが生えた布団をそのままにしておくと、フローリングの内部にもカビが生えてしまうことがあります。
場合によってはカビが取りきれずフローリングの張替えになることもあり、修繕費用がかかることも・・無駄な出費を防ぐためにも、カビの生えた布団をそのままにするのは避けましょう。
布団カビ対策
布団に生えたカビをそのままにするのはNGですが、心がけておきたいのは「カビを生やさないようにすること」です。
カビが生えないような環境づくりは、少し意識するだけでも大きな違いとなるものです。
ここでは、布団にカビを生やさないようにする対策を詳しく紹介します。
布団はこまめにメンテナンスが必要です
布団にカビを生やさないためには、こまめなメンテナンスがとっても大切です。
「メンテナンス」と聞くと面倒臭そうに感じるかもしれませんが、どれも日常的にできることばかりなので、以下の4つを意識しておこないましょう。
ふとんを敷きっぱなしにしない
布団のカビ対策として必ずおこなって欲しいのが、布団を敷きっぱなしにしないことです。
毎日忙しく、つい敷きっぱなしになっている方もいると思います。
しかし、敷きっぱなしの状態が続くと湿気が逃げにくく、布団にも床にもデメリットだらけ!
また、ずっと同じ場所に布団を敷いていると汚れもたまりやすいので、敷きっぱなしにしないようにしましょう。
ふとんの湿気を飛ばす
天日干しや布団乾燥機を使って、布団の湿気を飛ばしましょう。
毎週◯曜日という感じで決めておくと習慣化しやすく、慣れてしまえば面倒くさいと思うことも少なくなるはずです。
梅雨時期や冬のように天日干しで湿気を飛ばすのが難しい場合は、布団乾燥機を使ったりコインランドリーを利用するのも良いですね!
シーツ・カバーも定期的に洗う
布団にカビが生えている場合、シーツやカバーにもカビ菌が移っている可能性があります。
シーツやカバーは定期的に外して、洗濯機で洗って清潔にしておきましょう。
布団は毎日収納しましょう
布団を敷きっぱなしにしないこととあわせて覚えておきたいのが、毎日収納することです。
押入れやクローゼットなど、自宅で布団が収納できそうな場所に収納しておくと良いです。
ただし、起きてすぐの布団がこもった状態になっているので、20〜30分ほど掛け布団をめくって湿気を逃してから収納しましょう。
布団は窓や壁から10cm以上離しましょう
窓や壁と布団が接していると空気の通り道が少なくなり、湿気が溜まりやすくなります。
とくに、冬になると室内外の温度差で窓が結露して布団が濡れてしまうことも・・
布団を敷く場所は、窓や壁から少なくとも10cm以上離しておきましょう。
敷きパットやベッドパットを使用しましょう
肌が直接布団と触れ合わないように、敷きパッドやベッドパットを活用してみるのも良いですね。
敷きパッドもベッドパットも汗を吸収してくれて、布団の汚れ防止になります。
また、布団よりも洗いやすいので、清潔さがキープできるのも◎
布団を床に直接敷かないようにしましょう
布団を床に敷いて寝ている方は、床と布団の間に隙間を作るように工夫してみましょう。
折りたたみ式のやすのこや網目状になったマットなど、布団の下に敷くアイテムを取り入れるのがおすすめです。
毎日布団を畳むことと、定期的にすのこやマットを立てて空気を通すことを忘れずにおこないましょう!
部屋の換気をこまめにしましょう
いくら布団の湿気取りをしても、部屋の湿度が高ければ元も子もありません。
締め切った部屋は湿気がこもりやすく、布団もジメジメしがちです。
そこで、部屋をこまめに換気して、空気の入れ替えをおこないましょう。
クリーニングにだしましょう
定期的にクリーニングに出して、布団のカビを内部から除去しましょう。
布団クリーニングでは、専門の機械を使って布団を高温で乾かし、内部に潜むカビを殺菌してくれます。
普段の手入れは天日干しでも問題ありませんが、すでにカビが生えてしまった布団や、季節ごとのメンテナンスには布団クリーニングを活用しましょう!
カビ防止に有効なグッズは?
布団のカビ防止には、さまざまなグッズが市販されています。
市販のカビ防止グッズは手軽なものも多いので、積極的に取り入れて布団にカビを生やさないようにしましょう!
除湿シート
除湿シートは、布団の下に敷いて汗を吸収してくれるアイテムです。
シリカゲルやモイスファインと呼ばれる吸湿性能の高い素材を使い、寝ている汗にかいた汗を吸収して放湿してくれます。
除湿シートには、防カビ・防菌効果のあるもの、色の変化によって吸湿具合をお知らせする「吸湿センサー」がついているものなどがあります。
すのこ
布団の下に敷く定番アイテムとも言えるのが、すのこです。
すのこは床との間に隙間を作ってくれるので熱や湿気がこもりにくく、カビ予防に最適。
ただし、すのこを活用しても、布団の敷きっぱなしはNGです!
高温多湿の状態が続くとすのこにもカビが生えてしまうので、簡単に折りたためるタイプを選ぶなど工夫してみましょう。
防水シーツ
防水シーツは、敷布団の上に敷くことで、汗を吸収してくれるというアイテム。
防水シーツは赤ちゃんのおねしょや介護現場で使われることも多く、水分を通しにくい素材で作られています。
「敷布団に湿気を吸収させない」という役割をしてくれるので、敷いておくとカビが生えにくくなります。
ゴザ
「い草」を使って作られたゴザを活用する方法もあります。
ゴザは通気性が良く消臭効果もあり、布団の下に敷いて寝ると、まるで畳で寝ているような香りに包まれます。
また、軽量で持ち運びやすく、手軽に干すことができるのもメリットです!
クリーニング店を選ぶポイント
ここからは、布団をクリーニングに出す際、気をつけたいお店選びのポイントを紹介します。
布団を洗濯できるクリーニング店はたくさんありますが、お店によって技術やサービス、料金は異なります。
クリーニング店選びで失敗しないためにも、以下の5つのポイントをチェックしておきましょう!
実績のあるクリーニング技術か
1つ目のポイントは、クリーニング技術です。
一口に「布団クリーニング」といっても、使用している洗剤や機械、スタッフの技術はお店によって違うもの。
良質なクリーニング店では、布団や環境に配慮した洗剤を使っていますし、最新機械を揃えています。
また、クリーニング店としてどのくらい運営しているかや、施設など個人以外のクリーニングもおこなっているかなど、公式サイトなどで実績をチェックしておきましょう。
シミ抜きや汗抜きなどの加工に対応しているか
2つ目のポイントは、シミ抜きや汗抜きなどの加工の対応です。
布団についた汗や汚れをそのままにしていると、繊維に定着したり酸化したりして、取りにくくなってしまいます。
そこで、クリーニング店を選ぶ際は、シミ抜きや汗抜きなどの加工に対応しているかどうかも確認しておきましょう。
シミ抜きや汗抜きは無料のオプションサービスとしておこなっているお店もあれば、有料サービスとして設定されている場合もあります。
なお、洗浄力の高い洗剤を使っている場合は、シミ抜き加工を実施していないこともあるので、こちらも公式Webサイトなどでチェックしておいてくださいね!
料金や納期は適切か
3つ目のポイントは、料金や納期が適切かどうかです。
一般的な布団クリーニングでは、一回に出す布団の枚数が多いほど1枚あたりの料金が安くなります。
家族の分もまとめて依頼するとお得になることが多いので、ぜひまとめて一緒に出しておきましょう!
参考までにホワイト急便の布団クリーニングの料金をまとめました。
羽毛布団 | その他布団 | 毛布 | こたつ布団 | |
---|---|---|---|---|
1枚 | ¥5,900 | ¥7,000 | ─ | ¥2,900 |
2枚 | ¥8,800 | ¥11,000 | ¥3,800 | ¥5,800 |
3枚 | ¥12,000 | ¥15,300 | ¥5,400 | |
4枚 | ¥15,200 | ¥19,600 | ¥6,800 | |
5枚 | ¥18,800 | ¥24,300 | ¥8,400 |
布団のクリーニングはこちらから
また、預ける期間が長いとその間に使う布団の準備も大変になるので、納期も必ずチェックしておいてくださいね。
激安料金のお店は避ける
4つ目のポイントは、激安料金のお店は利用しないことです。
布団クリーニングに出すとき、「できれば安くおさえたい」と思う方も多いと思います。
しかし、相場よりもかなり安い料金に設定されている場合、粗悪な洗剤を使っていたり、クリーニング技術が低かったりする可能性も・・
安くクリーニングに出せたとしても、布団を傷めて買い替えになったら、逆に高くついてしまいますよね。
ちゃんとしたクリーニング店の料金は、洗剤や機械、人件費などを考えた上で設定されています。
思わぬトラブルを防ぐためにも、相場から外れすぎない料金のクリーニング店を選ぶのがおすすめです!
集配サービスがあるか
5つ目のポイントは、集配サービスがあるかどうかです。
布団は大きくて重いので、クリーニング店まで持ち運ぶのが大変ですよね。
集配サービスのある布団クリーニングであれば、自宅で布団の受け渡しができるので、重い布団を持ち歩く手間が省けます!
布団クリーニングのホワイト急便では、3,000円以上のご注文で専門スタッフがご自宅までお伺いする集配サービスをおこなっています。
仕事や育児が忙しくてクリーニング店に行く時間がない方も、集配サービスのあるホワイト急便なら自宅で完結するので、ぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
丸洗いするのが難しい布団は、生えてしまったカビの対処に悩む方も多いですよね。
カビが発生したときに必ず意識したいのが「早目にカビを除去する」こと。
カビは空気中のどこにでも存在している菌ですが、そのままにしておくとどんどん増殖していきます。
創業33年のホワイト急便では、圧倒的な洗浄力でダニ除去率がなんと99.5%!赤ちゃんのお肌にも優しい洗剤を使っているので安心してご利用いただけます。
とくに敷布団は自宅での洗濯・乾燥が難しいので、カビに気づいたらそのままにせず、早めにクリーニングに出しましょう!
ホワイト急便で毛布をクリーニングする