布団を天日干しするメリットと正しい手順や注意点について解説
ふかふかの布団は気持ちよくて快適に眠れますよね。しかし、その布団の中にダニが潜んでいるとしたら、急に不快な気持ちになりませんか?
そこで「天日干ししてダニを退治しよう!」と思う方もいるかもしれません。
しかし、本当に天日干しだけで布団のダニはいなくなるのでしょうか。
今回は布団を天日干しすることのメリットや注意点、手順を解説します。
布団に発生したダニを天日干しで死滅できるのか気なっている方は、ぜひ参考にしてくださいね!
布団の中にはダニが10万匹以上!
布団1枚の中には実に10万匹以上のダニがいるってご存知でしたか?
敷きっぱなしの布団や、ジメジメした状態の布団など、不衛生な場合は30万〜100万匹を超えるダニがいることもあるそうです。
そのような布団で寝ていると思うと不快ですし、ダニはあらゆる症状のアレルゲンになるので注意しなければなりません。
布団にダニがいることによる代表的な健康被害は、次のとおりです。
- 気管支喘息
- アレルギー性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- 鼻炎・結膜炎
これらは、免疫力の弱い赤ちゃんや子供、高齢者以外に健康な大人でも発症の可能性がある健康被害なので、布団のダニはとっても危険なのです!
というのも、ダニはとても小さいので布団の繊維の中に入り込み、「温度」「湿度」「エサ」の3つの条件が揃うと爆発的に増えてしまいます。
布団はこの3つの条件が揃いやすく、「家の中でダニがもっとも多いのは布団」といわれるほど!
必ず放置せずに天日干しを効果的におこない、布団にダニが発生しないように気をつけることが大切です。
なぜ布団は天日干しが必要なの?天日干しをするメリットを紹介します
「布団を天日干しする」というのは昔から各家庭でおこなわれていますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、布団を天日干しする代表的なメリットを3つ紹介します。
ダニの繁殖を抑えます
人は毎晩、寝ている間にたくさんの汗をかいています。その量は、なんとコップ1杯分とも言われるほど!
それだけの水分を毎日吸い続けている布団を敷きっぱなしにしていると、湿気はどんどん溜まってしまいます。
そこで、天日干しで布団の湿気が減ることによって、雑菌の繁殖をおさえたり、カビの発生をおさえたりできるのです。
ただし、ここで注意したいのが「天日干しでダニが死ぬわけではない」ということ。
晴れた日に布団を干したからといって、布団からダニがいなくなるわけではありません。
あくまでも、湿気を飛ばすことでダニの繁殖がおさえられるのが天日干しのメリットとなります。
汗や皮脂などのにおいの抑制に繋がります
天日干しで湿気を飛ばすことで、汗や皮脂によるにおいの抑制に効果的です。
寝ている間にでた汗や皮脂は、時間が経つと酸化して嫌なにおいの原因に・・
生乾きの衣類や洗濯物などの「ツーン」としたにおいを感じたことがある方も多いと思いますが、布団に湿気が溜まると雑菌が繁殖して、同じようなにおいが発生してしまいます。
とくに布団は厚みがあり湿気が逃げづらいので、天日干しで湿気を飛ばすことは、におい防止にも有効なのです!
ふとんがふかふかになり寝心地の良さにも影響します
天日干しで布団の湿気を飛ばすと、ふかふか感や柔らかさの回復にもつながります。
また、布団の衛生面がよくなるので、「清潔な布団で寝ている」という気持ちからリラックスしやすくなる方もいるかもしれませんね。
天日干しでお日様の良い香りに包まれると、ぐっすりと快適に眠れるようになるはずです!
布団を天日干しする際の注意点は?
布団を天日干しする際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。
これまで普通にやってきたことが実は逆効果だった・・ということがあるかもしれませんので、ぜひ以下のポイントに注意してくださいね!
布団をたたきすぎるのはNG
布団を天日干ししているとき、取り込む前などに布団叩きで「パンパン!」とたたいていませんか?
布団をたたくとホコリが舞うので、布団からホコリやダニの死骸が出て行っているように感じますよね。
しかし、実はそうではないのです・・!
布団をたたいたときに舞っているホコリは、繊維のカケラがほとんど。ダニやカビ菌を追い出しているのではなく、繊維のホコリを出しているだけなのです。
布団たたきは強くたたかずに、表面を撫でてホコリを払うような感じで使うようにしましょう!
干す時間や頻度は必ず守りましょう
布団を干すときは、時間帯や頻度も大切なポイントとなります。
基本は晴れた日の10時〜15時くらいを目安に、早朝や夕方は避けて干しましょう。
というのも早朝や夕方は日中よりも気温が低く、空気中に湿気が含まれやすい時間帯です。
せっかく湿気を飛ばすために天日干しをしようと思っても、空気に湿気が含まれていては意味がありませんよね。
なので、10時〜15時くらいが天日干しに最適な時間といえるのです。頻度は「夏:週1回程度」「冬:2週間に1回程度」を目安にすると◎
また、前日に雨が降った場合も湿度が高くなりやすいので避けましょう。
梅雨時期や冬などの気温が上がりにくいシーズンは、布団乾燥機を使うのもおすすめです!
天日干しできる布団の素材かどうか確認しましょう
紫外線に弱い布団など、天日干しできる素材かどうかを事前に確認しておきましょう!
とくに次の素材は直射日光に弱いので、長時間天日干しするのはNGです。
- 真綿布団
- 羊毛布団
- 羽毛布団
これらの素材を使った布団の場合、夏の紫外線が強い日は避けるのがベター。夏以外の季節でも、布団を傷めないようにシーツやカバーをつけたまま干す方がよいですね!
干す場所に注意しましょう
布団を干すときは、「影になる場所」「湿気が多い場所」を避けるようにしましょう。
天日干しに最適なのは日当たりのよい場所、もしくは風通しの良い日陰です。
反対に、強すぎる直射日光も布団の繊維を傷めてごわつきの原因となってしまうので、ほどよく晴れた日に天日干し、もしくは日陰干しするとよいですね。
マンションやアパートなどで、ベランダの日当たりが悪くジメジメしている場合は、室内に布団干し用の竿を置いて扇風機を当てるなど、工夫してみてください。
湿った状態で天日干しするとカビ発生の原因になります
ダニと同じく注意したいのが、「カビ」の発生です。
ダニとカビは好む環境が似ているため布団で増えやすく、敷きっぱなしなど湿気の多い状態が続くとカビが生えてしまいます。
カビもアレルゲンとなるため、ダニと似たような健康被害を及ぼすことも。
湿った状態が続いた布団はすでにカビが発生している可能性が高く、天日干しだけで除去することはできません。
日頃から布団に湿気を溜めないように市販グッズを使ったり、定期的に天日干しやコインランドリー、クリーニングを活用して清潔に保ちましょう!
布団を天日干しする手順を説明します
布団の天日干しといっても、「単純に干せばよいわけではない」ことが、ここまでの内容でおわかりいただけたかと思います。
「布団を干すだけなのに、面倒くさい」と思われるかもしれませんが、慣れてしまえば数分でできるようになります。
ここからは、布団を天日干しする手順を紹介します。
天日干し可能な布団かを確認
まず、布団そのものが天日干し可能かどうかを確認しておきましょう。
素材によっては天日干しに不向きな場合もあるので、布団の端についている洗濯表示やラベルをみておいてくださいね。
ホコリ・ごみをあらかじめ掃除機で取り除きます
次に、布団についているホコリやゴミを掃除機で取り除いておきましょう。
このときのポイントは、掃除機をもっとも強いパワーに設定して、布団全体をゆっくり移動しながら吸い取ること。
こうすることで表面のホコリやゴミはもちろん、隙間に入り込んだダニの死骸やフンなどを最大限吸い取ることができます。
なお、羽毛布団や羊毛布団の場合は、中綿がかたよらないように軽くほぐしておいてくださいね!
布団を干す
掃除機をかけたら、布団を干していきましょう。
前述のとおり、布団の天日干しに最適な10時〜15時を狙い、直射日光が当たりすぎない風通しのよい場所を選びます。
この時、つい布団たたきで叩きたくなるかもしれませんが、先ほどの掃除機でホコリやゴミは落ちているので、そのままの状態で大丈夫です。
掃除機をかけなかった場合は、布団たたきで表面をサッサと払っておきましょう。
両面干しましょう
いつも布団を干す際、片面だけ日に当てて取り込んでいませんか?
効率よく布団を乾かすためにも、最初に湿気の多い面を外側に干しておきましょう。
掛け布団は空気が通りやすい構造なので体に当たる面だけでもよいですが、敷布団は厚みがあるので、両面2時間づつほど干すのが◎
干す時間は素材によって少し異なりますが、木綿やポリエステル布団なら片面1.5時間程度、羊毛や羽毛布団は1時間〜30分程度を目安にしましょう。
朝に干して夜取り入れるなど、長時間干すのはNGです!
布団を干す頻度は週に1回を目安にしましょう
布団は重くてサイズも大きいので、頻繁に干すのは重労働ですよね。
とはいえ布団を干さずに使っていると、どんどん湿気が溜まってしまうので、あまり衛生的とはいえません。
そこで、汗をたくさんかく夏場は週に1回程度、忙しい方や汗をあまりかかない季節であれば2週間程度の頻度で布団を干しましょう。
あまりきっちり日にちを合わせる必要はありませんが、「◯曜日は布団を干す日」と決めておくと忘れにくくなりますよ!
布団を取り込む
布団を干し終わったら、取り込んでいきます。
花粉やホコリが気になる方は、取り込む前に布団たたきで表面についたホコリなどを払っておくとよいですね。
部屋の中に取り込んだ布団はすぐ収納せずに、少し置いておきましょう。
取り込んだばかりの布団は空気中の水分を含んだ状態なので、数時間置いて湿気を取り除いてから収納するのがベストです!
布団を干した後にふとんクリーナーや掃除機をかけましょう
余裕がある方は、布団を干した後にふとんクリーナーや掃除機をかけておくと、よりよいです。
天日干しだけでは人からでたフケや髪の毛、ダニの死骸やフンなどのアレルゲンの元となる物質を取り除くことはできません。
実は、生きているダニそのものがアレルゲンとなるわけではなく、フンや死骸がアレルギーを引き起こす原因の正体。
さらに生きているダニは、爪を繊維に引っ掛けてしがみついているため掃除機では取れませんが、フンや死骸は吸い込むことが可能です。
そのため、布団を干した後にふとんクリーナーや掃除機でダニのフン・死骸を吸い取っておくと、より清潔な布団になりますよ。
布団の天日干しでダニは死滅するわけではありません
意外かもしれませんが、布団を天日干ししたからといって、生きているダニが死滅するわけではありません。
そのため、すでに発生しているダニを天日干しで除去することはできないのです。
なぜ天日干しでは布団にいるダニを死滅できないのか、その理由について以下で詳しく紹介します。
ダニは60度以上でしか死滅しません
ダニを死滅させるには、55度以上の温度で30分以上加熱するか、布団の温度を60度以上にしなければなりません。
しかし、どれだけ暑い夏の日でも、干している布団の内部が55度や60度以上になることはないと考えられます。
また、ダニは布団の影の方(温度の低い方)に逃げてしまうので、太陽に当てるだけではダニを死滅させることができないのです。
ダニを死滅させるには天日干しだけでなく水洗いして乾燥機にかけましょう
ダニを死滅させるには、天日干しだけでは不十分です。
生きているダニやフン、死骸を布団から除去するには、布団を丸洗いして乾燥機にかけて高温で乾燥させるしか方法はありません。
なかには「自分で布団を丸洗いすればよいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、自宅での洗濯と乾燥ではダニを死滅させるのは難しいのが事実です。
布団も洗えるコインランドリーを利用するか、布団クリーニングに洗濯を依頼しましょう!
天日干しはダニの繁殖を抑えるのにとても有効
とはいえ、天日干しに意味がないわけではありません。
時間と頻度を守って天日干しすることで、布団に湿気が溜まりづらくなるので、ダニ予防にとっても効果的。
天日干しは自宅で手軽にできる手入れでもあるので、習慣化して継続することで布団をよい状態に保てます。
また、ダニの繁殖が抑えられることで、健康被害の防止につながるのも大きなポイントです!
布団にいるダニは天日干しだけでなくクリーニングで死滅させましょう
しっかり布団のダニを退治したい場合は、天日干しとクリーニングの両方を活用して、常に清潔な状態をキープしましょう。
布団クリーニングには、ダニを死滅させるための環境が整っており、自宅で洗濯するよりもかるかにダニを死滅させられます。
「天日干しだけでダニを死滅できる」と思っていた方も、布団クリーニングの効果の高さを知ると、イメージが変わるかも知れませんよ!
ダニを一掃させる高温洗濯が可能
お店によって設備が異なりますが、布団クリーニングのホワイト急便では、ダニを一掃させる高温洗濯が可能です。
自宅の洗濯機を使って高温で布団を洗うことはできないので、布団クリーニングを利用するメリットといえるでしょう!
布団には、ダニ以外にもカビや花粉、雑菌、皮脂、汗の塩分など、汚れがたくさん付着しています。
とくに、時間が経った汚れや生きているダニは自力で落とすのが難しいもの。
一般的なクリーニング店では、家庭用洗剤よりも強い洗剤を使っているため、圧倒的な洗浄力で布団のダニを除去してくれるのです!
クリーニングの洗濯・乾燥後の除去効果は99.5%
布団クリーニングのホワイト急便では、高い洗浄力と高温乾燥により、ダニ除去効果はなんと99.5%!
布団内部を100度以上にできる乾燥技術により、布団に生息するほとんどのダニを死滅させることが可能です。
これだけの高い効果は、天日干しではまず得られません。
洗浄力の高い洗剤を使い、高温洗濯・高温乾燥ができる環境が整っているからこそ実現できるのです。
布団クリーニングを利用したことがない方はもちろん、天日干しだけではスッキリしないと感じている方も、ぜひ布団クリーニングを利用してみましょう!
ホワイト急便で布団をクリーニングする
クリーニング店を選ぶポイント
布団クリーニング店は全国にたくさんありますが、料金も技術も異なるので、どこに依頼すればよいのか悩む方も少なくありません。
せっかくお金を出してクリーニングしてもらうなら、失敗したくないですよね。
そこで、布団クリーニング店を選ぶ際のポイントを以下にまとめてみました。
布団クリーニングを利用してみたい方は、ぜひチェックしておいてくださいね!
実績のあるクリーニング技術か
クリーニング店によって、どのような実績をもっているのかはさまざまです。
当然ながら実績のあるクリーニング技術があれば信頼できますし、大切な布団を安心して預けられるでしょう。
また、高度な技術を持っているかや、どのような設備が整っているかなどもチェックしておきたいポイント。
創業から長く運営していたり、個人向け以外にも企業や施設との取引があれば、さらに信頼できますね!
また、顧客満足度や口コミなども記載されていれば、そちらもチェックしておきましょう。
シミ抜きや汗抜きなどの加工に対応しているか
布団には、汗や皮脂、ヨダレなどが定着してシミがつくことも多くあります。
そこで、シミ抜きや汗抜きなどの加工をおこなっているかも確認しておきましょう。
自宅での洗濯では取れないようなシミが取れるのも、クリーニング店の技術が高い証拠といえます。
ミ抜き・汗抜きなどの加工の有無とあわせて、プラス料金がかかるのかどうかもみておいてくださいね。
なお、洗浄力の高い洗剤を使っている布団クリーニングでは、通常の洗濯でしっかり汚れが落とせるため、シミ抜き・汗抜き加工を実施していない場合もあります。
料金や納期は適切か
布団クリーニングを利用する際、やっぱり気になるのが料金設定ですよね。
料金の設定方法はさまざまですが、多くのお店では枚数が増えるほど安くなるシステムを採用しています。
家族の布団もまとめて出せるのであれば、一緒に依頼する方がよいかもしれませんね!
参考までにホワイト急便の布団クリーニングの料金をまとめました。
羽毛布団 | その他布団 | 毛布 | こたつ布団 | |
---|---|---|---|---|
1枚 | ¥5,900 | ¥7,000 | ─ | ¥2,900 |
2枚 | ¥8,800 | ¥11,000 | ¥3,800 | ¥5,800 |
3枚 | ¥12,000 | ¥15,300 | ¥5,400 | |
4枚 | ¥15,200 | ¥19,600 | ¥6,800 | |
5枚 | ¥18,800 | ¥24,300 | ¥8,400 |
布団のクリーニングはこちらから
また、布団クリーニングに布団を預けている間、どのように寝るのかも考えておかなければなりません。
納期が長いほど布団がない状態が続いてしまうので、預けてから数日〜10日前後くらいに戻ってくる布団クリーニングを利用するようにしましょう!
激安料金のお店は避ける
料金関連でもう1つ気をつけたいのが、激安料金に設定しているお店は避けるということです。
激安料金のお店では、布団に負担のかかる洗剤を使っていたり必要な設備が整っていなかったりと、コストをおさえるために「何か」を削減していると考えられます。
クリーニング代が安くても布団が傷んで戻ってきたら、最悪の場合は買い替えになる可能性もあり、逆に高くつきかねません・・
布団クリーニング店選びに失敗しないためにも、激安料金のお店は避けて、相場内の料金に設定しているお店に依頼することをおすすめします。
集配サービスがあるか
近年、利用者の増えている宅配での布団クリーニングを利用する場合は、集配サービスの有無もチェックしておきましょう!
集配サービスがあれば重たい布団をお店まで持ち運ぶことなく、自宅にいながら布団クリーニングを利用できます。
無料で実施しているお店や配送料が加算されるお店、「〇〇円以上で無料」に設定しているお店など、サービス料金はお店によって違うので事前の確認が必要です。
なお、ホワイト急便の布団クリーニングでは、3,000円以上で集配無料サービスを実施しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
今回は、布団の天日干しとダニ対策について紹介しました。
布団はダニが発生する環境が整いやすい場所ですが、「死滅させる」と「予防する」の2点を日常から意識することが大切です。
すでに今布団にいるダニを死滅して徹底除去するために布団クリーニングに出して、ダニ予防として天気のよい日に天日干しするのがおすすめです。
天日干しではダニは除去できないので、まずは布団クリーニングでダニを徹底除去することから始めましょう!
ホワイト急便で布団をクリーニングする