布団のダニは洗濯では死なない!発生する原因と正しい対策方法を紹介
布団に発生した”ダニ”にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
一見きれいに見える布団でも、実はダニがたくさん潜んでいる…ということは珍しくありません。
ダニは人に健康被害をもたらすこともある、厄介な生き物。
実は、自宅の洗濯では布団のダニ対策としては不十分なため、そのまま使用していくと、どんどんダニが繁殖して増えてしまいます。
そこで大切なのが、正しいダニ対策です。
本記事では、ダニの生態について解説しながら、布団にダニが発生する原因と正しい対策方法を紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。布団の中にダニは必ずいる?繁殖時期は?
布団はダニにとって過ごしやすい環境のため、使用していれば必ず発生しているといっても過言ではありません。
もちろん新品の布団にダニはいませんが、毎日使っていくうちに自然と発生します。
ひと口に「ダニ」といっても種類はさまざまで、世界中で1万種もいるといわれるほど。
とはいえ、日本の室内で発生するダニはほぼ「ヒョウヒダニ(チリダニ)」と呼ばれる種類で、布団にいるのもこのヒョウヒダニです。
ヒョウヒダニは1年を通してみられるダニですが、とくに6月〜8月に多く発生するといわれています。
また、近年の家屋は密閉度が高く湿気がこもりやすいため、季節を問わずダニが繁殖しやすい条件が揃いやすくなっています。
また、ヒョウヒダニが発生すると、ヒョウヒダニを餌とする「ツメダニ」も発生しやすくなります。
このツメダニは、8月〜9月の秋口に発生しやすいダニで、まれに人を刺してしまいます。
ツメダニに刺されて体液を吸われると、かゆみや赤い腫れなどの症状がでることも…。
ヒョウヒダニはツメダニのように人を刺すことはないものの、アレルギー疾患などの原因となることも多いので、定期的な駆除が必要となります。
布団の中にダニはどれくらいいる?
では、具体的に布団の中にはどれくらいのダニがいるのでしょうか。
一般的に家の中でダニが多くいる場所といわれているのが、以下の4ヶ所です。
家の中でダニが多くいる場所ランキング
- 布団・枕などの寝具
- カーペット・絨毯
- ソファ
- クローゼット
布団や枕は直接肌が触れる場所でもあるので、多くのダニが潜んでいます。
また、カーペットや絨毯にもダニは生息しているので、ベッドよりも直接床に布団を敷くほうがダニが増えやすいとされています。
というのも、ベッドであれば床との間に空間ができるため汗や湿気が逃げやすいのですが、床に直接布団を敷いていると、寝汗をかいても逃げる場所がありません。
そのため、ダニが好む高温多湿の状態になりやすいのです。
また、布団の中には1㎡あたり10万匹のダニがいるといわれています。
これは死骸も含めた数ですが、想像するとゾッとするほど大量ですよね。
いくら寝心地がよいと感じる布団でも、実際にはダニが潜んでいることがほとんど。
布団を常に清潔に保つためにも、正しい対処方法を知っておくことが大切です。
布団にいるダニは肉眼で見える?
布団にいるヒョウヒダニは、体長は0.3〜1㎜ほどのとても小さな生き物です。
そのため、肉眼で見つけるのはとても難しく、「1匹ずつ捕まえて退治する」ということはできません。
そのため、目に見えないほど小さなダニが好む環境や生息場所を知っておくことが、ダニ退治で重要なポイントとなります。
ただし、大量発生している場合は、肉眼でも確認することが可能です。
布団にダニがいるか確認するには、以下の3つの方法があります。
- 掃除機をかけて吸ったゴミを調べる
- ダニ用の検査キットを使う
- アレルギー症状が出ていないかで判断する
1つ目は、掃除機をかけたあとゴミの中を調べる方法です。
布団に掃除機をかけたあとのゴミの中をみて、白い粉のようなものがあれば、それはダニの死骸かもしれません。
確実に判断するのは難しいですが、簡易的な確認方法として試してみるとよいでしょう。
2つ目は、ダニ用の検査キットを使う方法です。
布団の下に設置するタイプのダニ用の検査キットを使えば、肉眼でダニを確認できます。
3つ目は、咳やくしゃみなどのアレルギー症状が出ているかどうかから判断する方法です。
ダニが原因と言い切れるわけではありませんが、「最近、布団に横になると咳やくしゃみがでる」という場合は、ダニが発生している可能性があります。
布団にダニが発生しやすい原因
ダニは家の中のどこにでも生息する可能性がある生き物ですが、「大量に増える」ということには何かしらの原因があるはずです。
というのも、条件が整わなければ大量にダニが増えることはないからです。
では、なぜ布団にはダニが発生しやすい条件が整ってしまうのでしょうか。
ここでは、布団にダニが発生しやすい原因を3つ紹介します。
人のフケや垢、食べかすなどがある
布団にフケや垢、食べかすなどがあると、それを餌にしてダニが繁殖してしまいます。
どんなに毎日お風呂に入って清潔にしている人でも、フケや垢が剥がれ落ちるのは自然なことです。
直接体や頭が布団とこすれあう布団は、知らず知らずのうちに摩擦が起きているもの。
また、肌が乾燥しているときには、就寝中に無意識に引っ掻いていることもあるでしょう。
このような人のフケや垢、抜け落ちた髪の毛などは、すべて布団に生息するヒョウダニの餌となるものです。
また、布団のうえで何かを食べたあとや、衣服についた食べかすが布団に落ちていると、ダニはそれも餌にしてしまいます。
このように、自然な生活をしていても、ダニが発生する原因はたくさんあるのです。
高温多湿な環境
ダニが人の生活と密接に関わっているのは、「人が快適と感じる環境」と「ダニが繁殖しやすい環境」が近いからです。
というのも、布団に発生するヒョウダニの場合、気温20℃〜30℃で湿度が60%以上の環境を好んで繁殖します。
一方、人が快適に過ごせる環境は以下のとおりで、季節によって異なるものの、ダニが好む環境とほとんど同じなのです。
- 夏場:気温20℃〜28℃、湿度50~60%
- 冬場:気温18℃〜25℃、湿度40~50%
ヒョウダニは1年を通じて繁殖しますが、とくに6月〜8月に多く発生するのは、夏場の温度と湿度がダニにとって過ごしやすい環境だからです。
とくに梅雨のジメジメした季節は高温多湿になるので、ダニだけでなくカビも発生しやすい時期です。
布団クリーニングやエアコンなどを活用して、ダニやカビを増やさないように対策しましょう。
居心地の良い住処
布団の中には繊維が張り巡らされているため、ダニにとって居心地のよい住処(すみか)となります。
ダニは小さな生き物のため、周りから隠れられる環境にいることが大切。
そのため、布団のように繊維が密集している環境に紛れて生きているのです。
布団の素材によってダニが繁殖しやすいかどうかは異なるので、以下を目安に布団自体を見直してみるのもよいかもしれません。
- 羽毛・羊毛布団:繁殖しやすい
- 木綿布団:羽毛、羊毛布団よりは繁殖しづらい
- 化学繊維の布団:繁殖しづらい
羽毛・羊毛布団は動物性の素材のため、臭いにダニが寄ってきやすく、アレルゲンの侵入を防げないといわれています。
そのため、アレルギー体質の方は避けるようがよいでしょう。
また、昔ながらの木綿布団は植物性なので羽毛・羊毛布団に比べるとマシですが、人の体重がかかった状態で摩擦が起きると繊維がちぎれて綿ぼこりが発生します。
綿ぼこりにはダニが紛れ込みやすい条件が整ってしまうため、ダニの侵入を完全に防ぐことはできません。
もっともダニが繁殖しづらいといわれているのが、通気性のよい化学繊維を使った布団です。
ポリエステルなどの化学繊維を使った布団には防ダニ加工されたものもあるので、ダニに刺されやすい方は素材を一度チェックしてみるとよいですね。
また、布団以外にも絨毯やソファ、ぬいぐるみ、畳などの素材を使ったものにはダニが繁殖しやすいので、定期的にダニ駆除をおこなうことをおすすめします。
布団にダニがいると体に起きる症状
布団にダニがいると、健康被害をおよぼすことがあります。
ただし、ここで注意したいのがアレルギー症状を引き起こすのは「ダニの死骸やフン」ということ。
生きているダニは繊維にひっついているため、そこまでひどいアレルギーを引き起こすことはありません。
一方でダニの死骸やフンは軽くて舞いやすいため、吸い込んでアレルギーを引き起こしやすくなります。
とくに子供や高齢者は影響を受けやすいため、アレルギー源となるダニの死骸やフンを溜め込まないように気をつけましょう。
ここでは、布団にダニがいることで体に起きる症状を紹介します。
くしゃみが何度も出る
布団にダニの死骸やフンがあると、くしゃみが何度も出るなどアレルギー性鼻炎の症状が現れることがあります。
花粉症と症状が出ているので、春や秋などは間違えやすいかもしれませんが、ダニによる健康被害によって、鼻水が止まらなくなったり鼻づまりをおこしたりすることもあるのです。
くしゃみや鼻水が出ているということは、体がアレルゲンから身を守ろうとしている証拠。
花粉症の季節かどうかに問わず、くしゃみなどの鼻炎の症状が続くようであれば、一度病院で診てもらってくださいね。
刺されることによるかゆみや痛み
布団にいるダニの多くはヒョウダニですが、ヒョウダニがいることによって、人を刺すツメダニも繁殖してしまいます。
ツメダニに刺されたときにすぐ症状が出ることはありませんが、次の日以降にかゆみや赤く腫れるなどの症状が出ます。
ツメダニに刺されたかゆみは1週間〜2週間程度続き、痛みを伴うことも多くあります。
ツメダニはヒョウダニと同じように布団に生息するため、布団と接している部分の肌が刺されやすく、皮膚が柔かい子供や女性はとくに注意しましょう。
結膜炎
ダニによるアレルギーは、目の症状に現れることもあります。
代表的なダニのアレルギー症状としては、白目部分が充血したり目やにが出やすくなる結膜炎が挙げられます。
そもそも結膜とは、白目の表面とまぶたの裏側を覆っている膜のことで、この膜が炎症を起こすことを結膜炎と呼びます。
結膜炎になると目のかゆみや異物感、痛みなどを感じることがあり、場合によっては熱が出たり喉が痛くなったりと、目以外の症状が出ることもあります。
結膜炎は長引くと視力の低下を引き起こすこともあるので、目の充血やゴロゴロなどの違和感が続くようなら、眼科の受診をおすすめします。
皮膚炎
肌はさまざまな要素によってかゆみや赤みを引き起こすため、確実にダニが原因の皮膚炎という判断をするのは難しいかもしれません。
というのも、ダニによるかゆみは一般的なかゆさのため、ほかの原因との区別がつきづらいのです。
多くの場合はダニに刺された直後、もしくは翌日〜2日後あたりに赤みやかゆみが生じます。
布団に生息するダニが人を指すと体液が皮膚に入り、この体液に反応するアレルギー反応としてかゆみが生じると考えられています。
そのため、布団にダニがいることによって、以下の皮膚炎の症状を引き起こしたり、悪化させたりする可能性があります。
- アトピー性皮膚炎
- 蕁麻疹
これらの症状をみて、自分自身でダニが原因であることを判断するのは困難なため、早めに皮膚科の診断を受けるようにしましょう。
もしダニが原因の皮膚炎であれば、布団にいるダニを駆除することで再発を防ぐことができます。
ぜんそく
布団にもっとも多く生息するヒョウダニの死骸やフンは、人を刺すという被害はないものの、ぜんそくを引き起こすことがあります。
一説によると、日本の子供の気管支ぜんそくの8〜9割がヒョウダニが原因で引き起こされているとのこと。
気管支は人が呼吸するときに空気の通り道になる部分で、吸い込んだ空気中にアレルゲンが含まれることによって、刺激を受けてしまいます。
その刺激に体が反応すると、粘膜が腫れたり痰やせきが出たりと、呼吸が困難な状態になってしまいます。
ヒョウダニの死骸やフンはとても小さいため空気中に舞いやすく、布団に入ったり寝返りをうったりと、ちょっとした動作で吸い込んでしまうもの。
普段の対策で「ダニを増やさない」「死骸やフンを溜め込まない」ことが大切です。
布団のダニは洗濯で駆除できる?
「自宅でなんとかダニを駆除したい」と考える方も多いと思います。
なかには、洗濯すればダニが駆除できると考える方もいるかもしれませんね。
たしかに、洗濯するとダニの死骸やフンを除去することは可能です。
ですが、生きているダニを駆除することはできません。
ダニは60℃以上の熱を与えると一瞬で駆除できて、50℃台であれば20〜30分で死滅しますが、自宅洗濯でこの条件を満たすのは難しいのが現状です。
布団のダニの駆除方法
布団にいるダニを駆除する方法には、自宅でできるものからプロに依頼するものまでさまざまあります。
ただ、どの方法を選ぶかによって、どのくらいダニを駆除できるかは異なるため、その違いを知っておく必要があります。
代表的な布団のダニの駆除方法は、以下の5つです。
- 掃除機
- 天日干し
- 布団乾燥機
- コインランドリー
- 布団クリーニング
掃除機
通常の掃除機を使って、布団の表面にいるダニの死骸やフンを取ることができます。
しかし、生きているダニは繊維にくっついているので掃除で吸い込んでもすべてを除去するのは困難です。
また、布団専用の掃除機「布団クリーナー」として販売されている商品でも、布団の繊維の中に入り込んだダニを完全に除去することはできません。
天日干し
また、ご家庭のダニ対策でもっとも有名な天日干しも、実は完全なダニ駆除はできません。
というのも、夏の暑い時期に布団を天日干しして表面温度が50℃台になったとしても、ダニは日光に当たらない裏側などに逃げるため、実はあまり意味がないのです。
もちろん、布団の湿気を飛ばすことはできるので、定期的な天日干しは必要です。
ただ、天日干しでダニ駆除ができるのか?といえば答えはNOとなります。
また、梅雨や冬は気温が低く湿気が多いので、1年を通して使える駆除方法ともいえません。
布団乾燥機
もし布団乾燥機をお持ちであれば、できるだけ高い温度で布団乾燥機をかけて、その後掃除機で吸い取るという方法が有効です。
ダニは50℃以上かつ20分以上乾燥させることで、ダニ退治の効果に期待できます。
ただ、こちらも天日干しと同じで、布団乾燥機の熱い空気がすべての場所に当たらない限り、ダニは逃げて生息してしまいます。
表・裏とひっくり返して布団乾燥機をかけるなど、手間をかけてもどのくらい退治できるかは疑問が残るところです。
布団乾燥機を使ってダニを死滅させたら、掃除機でダニの死骸やフン、抜け殻を吸い取っておきましょう。
布団乾燥機をかけるだけでは、アレルギーの原因となる物質が残ったままになるので注意が必要です。
コインランドリー
もし近所に布団が洗えるコインランドリーがあれば、持ち込んで大きな洗濯機で洗う方法もあります。
コインランドリーであれば全体を丸洗いできるので、布団に付いているダニの死骸、アカやフケなどのダニのエサとなる汚れも落とせるでしょう。
ただ、コインランドリーは布団の素材によって乾燥機がかけられなかったり、思ったような仕上がりにならなかったりと、素人には取り扱いが難しい一面も。
また、ダニは酸素が少なくても生きられるため、洗濯機の水に一時的に浸かった程度では死滅しません。
高温で長時間乾燥させない限り、布団の中に潜んだダニは退治できないのです。
布団クリーニング
布団のダニ駆除で一番おすすめなのが、プロによる布団クリーニングです。
布団乾燥機やコインランドリーを使うことで、多少の効果は期待できます。
ただ、仕上がりにムラがあったり、布団の素材や種類によって使えなかったりと、取り扱いが難しいのも事実です。
実績のある布団クリーニングなら、専用の機械や乾燥方法で布団の内部からスッキリと綺麗に洗ってくれます。
創業33年のホワイト急便では、老舗ならではのたしかな洗浄力と、布団内部を約100℃前後という高温にする乾燥技術を持っているため、ダニを99.5%死滅させることが可能です。
ダニの死骸やフンの除去だけでなく、生きているダニも駆除できて本当の”清潔”な布団にすることができるのです。
自宅洗濯やコインランドリーよりも徹底的にダニ対策したいなら、布団クリーニングを選ぶのがベストといってもよいでしょう。
布団のダニ対策のまとめ
今回は、布団のダニ対策について、発生する原因や正しい対策方法を紹介しました。
新品でない限り、ほとんどの布団にはダニが発生していると考えられます。
ダニは人から自然に出るフケや垢などを餌とするため、「絶対に発生させない」ということはできません。
そのため、布団にいるダニの駆除と大量発生させないための対策が重要になります。
とはいえ、自分でできるダニ駆除や対策には限界があるので、厄介なダニを手っ取り早く駆除したい方には、布団の洗濯をおこなっているホワイト急便がおすすめです。
ホワイト急便は地域トップクラスの洗浄力を誇り、ダニ・カビ・アレルゲンを徹底的に除去します。
「洗浄力が強いと、肌が荒れそう・・」と思う方もいるかもしれませんが、ご安心ください。
ホワイト急便は介護施設や保育園からも利用されているほど、安心できる成分の洗剤を使っています。
そのため、強いものの、洗剤は肌がデリケートな赤ちゃんが触れても大丈夫な成分の洗剤を使用しています。
また、宅配サービスをおこなっているので、自宅にいながら布団クリーニングを利用できます。
3,000円以上のご注文で集配サービスが無料になるので、自宅にいながら布団クリーニングを利用できます。
お客様は布団を専門スタッフに預けるだけ!
クリーニングが終わったら、また自宅まで届けてくれるので楽チンです。
さらに、無料で圧縮真空するサービスもおこなっています。
しっかり真空にして返却するので、そのまま保管してOK!次に使用するまで清潔さをキープできます。布団のダニにお悩みの方は、ぜひホワイト急便の布団クリーニングを利用してみてくださいね。
ホワイト急便で布団をクリーニングする